1回照射と1回照射と同じ線量を分割して照射した場合,細胞致死効果が異なり,分割照射した場合は1回照射のときよりも生存率が高くなります。この現象を亜致死損傷からの回復と呼んでいます。
例えば,3標的の細胞のそれぞれ全てに放射線がヒットした場合,増殖死に陥ります。一方,2つの標的のみに放射線がヒットした場合には,ある一定の時間後,ヒットした損傷が修復され完全にもどったとすれば,2回目の放射線を受けた時はヒットを受けていない細胞と同様に振る舞います。このように,分割照射では損傷から回復する細胞があるため生存率は上昇すると考えられています。 |