放射線防護技術編
参考資料
4. X線診療施設の管理の基本 参考ムービーはこちら

2 日常点検

 始業点検は、日々安定した状態で装置を使用するために、目視点検や実際に装置を起動させての点検等を行います。安心して使うために、毎日欠かさず行います。表2のように、毎日目視点検できる項目は怠らないようにしましょう。また、診療の最後に行う終業点検も行うことが重要です。天井走行などX 線管保持装置の安全装置が作働するか、X 線管の出力が校正されているか、X 線高電圧ケーブルに亀裂、漏電等はないか、装置の異音、異臭等はないかなどを項目毎にチェックすることで、故障の前兆をつかみ、大きなトラブルになる前に異常を察知することが可能です。

 終業点検は、始業点検で行ったことをもとに次回の始業点検に繋がるような内容で作成し、X 線診療終了時に点検を行うことです。始業点検を行うことでトラブルが何時の時点で起こったのかが予測でき、原因の早期発見につながります。


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